ゼミ概要

【3年前期:コミュニケーションとデザイン】

まず、表現のための技術を取得しましょう。伝えるための技術を学習しましょう。表現技術は様々ありますが、ここではビジュアルコミュニケーションに必要な画像生成とデザインについて、毎年テーマを変えながら制作重視でゼミをすすめています。その他、研究図書のディスカッションや調査プレゼン、場合によっては、印刷工場への見学やシルクスクリーンの体験美術館鑑賞などを行う場合があります。

テーマ事例① tatebanco

江戸時代の玩具「立版古」現代的な視点で制作しました。平面の写真を2.5次元的に捉えると共に、立体化のための展開図を作ることで、画像編集ソフトに慣れてゆきます。学外展示(tatebanco展, 2018 )もしました。

design note展, 2024

テーマ事例② ノートのカバーデザイン

ノートブックの表紙デザインのコンペを題材に、まずは画像生成ソフトに慣れながらフォトコラージュ表現を追求します。その作品を実際のコンペに投稿し、自分の作品を評価してもらうという緊張感を味わってみた人もいます。

テーマ事例③ design note

条件は、自作のフォトコラージュを2点いれること。ノートの機能を考えること。ノートの紙は、これまでとこれからを意味していること。などなど、巷では手に入らないコンセプチュアルな自分ノートになるのです。

【3年後期:表現手法の追求】

各々の研究テーマをぼんやりと決めてゆく時期です。卒業研究は4年次からですが、3年後期には、自分がどのようなテーマに取り組むかを具体的にイメージしてゆきます。例年、ひとつのテーマを投げかけ、それについて個々で課題をもち、最終目標をたてて実現化にとりくみます。例えば、コロナ禍でのテーマ「触る」では、様々な思考プロセスを経て表現をカタチにしてゆきました。

基本的には個人のテーマを追求し始める時期なのですが、場合によってはグループでの企画(例えば、design note展, 2024 )を行えればゼミの活動として充実するでしょうね…と考えています。

【4年:卒業研究】デザイン&アート研究、ビジュアルコミュニケーション

主な研究対象は、視聴覚メディアを用いて造形表現すること、それを伝えることです。研究の成果が作品制作の場合は、各々の最適な表現方法とします。例えばデザインの場合は、グラフィック、ムービー、ウェブ、デジタルコンテンツなどが想定できます。アートの場合はこの範囲に限りません。

取り組む表現は人それぞれとなるので、最終成果物も多様になります。卒業研究の作品例はトップページで確認してください。尚、最終成果物が作品であっても、小論文を執筆する必要があります。(学科共通)

● ゼミ活動は自主性を重視します

ゼミは制作重視で個人の表現技量の向上を目指していますが、せっかく出会ったゼミメンバーとも、自主的に活動ができるようサポートしてゆきたいと考えています。例えば、学内でも学外でも、一度、ゼミ展 の開催(例:「迷ってた子羊展」, 2019 「卒業制作途中展」, 2022 @学祭)をしてみたら良いと思いませんか? 

ゼミ旅行は企画していませんが、過去には、韓国の文房具がカワイイので見に行きたいという流れで、有志でデザイン旅行(なぜか美肌コスメの調査になってた…)をしたことがあります。ゼミ活動は、メンバーに拠るところが大きく流動的です。

● 就活でポートフォリオが必要な場合も

必要な人も、必要ではない人もいますが、ポートフォリオを作っておくと自身に自信がつくのではないか😊と自主的な制作を推奨しています。ここでいうポートフォリオとは、自分が学生時代に何をしてきたかを就活の際にアピールするための作品集のようなもので、過去には、先輩が後輩に解説してくれたことがあります。