「モーショングラフィックスB」について

◎課題目的

美術作品の新しい鑑賞方法を提示しようと、名画からうけたインスピレーションを画像処理技術を学びながらWebコンテンツとして具現化してゆきます。

◎課題の背景

近年、世界中の美術館で、著作権の消滅したパブリックドメインとよばれるクレジット表記なしで無料ダウンロード、二次創作での利用が可能な美術作品が公開されています。 また、オンライン美術館Google Arts&Cultureなどで、自宅に居ながらにして膨大な量の名画という画像をディスプレイを介して観賞することができます。

このような、アートとデジタル環境のもたらす大きな変化を題材に、本課題でもパブリックドメインの作品の新たな鑑賞=制作方法を提案しようとウェブコンテンツにすることにしました。

◎学びの手順

まず、作品の著作権について学習します。アートには既存の作品を土台とし、主要要素を維持して新たに作成するという表現手法があり、オマージュ、インスパイア、パロディといわれています。そこには、もとの作品に対する敬意があり、そのことは表現する上で非常に重要なこととなります。この課題では、もとの作品を知っているからこその面白さを追求しています。
課題制作では、Adobe Photoshopで画像のレタッチ、Animateでモーションをつけます。ここでは名画上で「マウスを動かすことで、何が起こるか?」を指示してゆくことで、インタラクションのあるWebコンテンツにしてゆきます。また、Webコンテンツでは、今日のWebの標準であるHTML5の形式にすることで、PCブラウザやスマホ等で作品を鑑賞することができます。

 

後期:モーショングラフィックスB, 2022.

担当:八尾 里絵子